jaru’s diary

はじめまして、jaruです。しばらくは時の車輪の感想文を載せていこうかなと思っています。平日に更新しています。

聖竜戦記 −46 闇からの脱出 後編−

※ネタバレを含みます、ご注意ください!

 

アル=ソアはトゥラク大公を倒し、角笛と短剣を取り戻しました。女奴隷にされていたエグウェーンもダマネ屋敷から脱出しました。

さて、光の子ジョフラム・ボーンハルドはファルムに兵を向けています。ショーンチャン人と戦うためです。そして凶暴バイアはボーンハルドの命令で戦いには参加せず、隊を去っていきます。

アル=ソアたちはショーンチャン軍に追いかけられています。なんとかここから逃げ出さないといけません。

するとイングター卿がここで自分の命と引き換えに敵を迎え撃ち、その間にアル=ソアたちを逃すと言い出します。そして突然の告白がはじまります。「あの男をファル・ダーラに引き入れる命令を受けた、仕方なかった」と。あの男って誰でしょう、アミルリン位に矢をかけた闇の信徒のことでしょうか。実際はアル=ソアを狙ったことだと思いますが。

そうなんです、これまでずっと一緒に旅をしてきたイングター卿は闇の信徒でした。境界地域でトロロークたちと戦い続けてきたシエナール国の人々、その恩恵を受けている南の人たちのために命を落としていくこと、イングター卿はやるせなかったのでしょう。そこに付け入られて闇落ちしたのかなぁと思います。でもここで、懺悔してアル=ソアたちのために命をかける決意です。個人的には、ここまでで一番感動したのはこのシーンです。

マットやヒューリンはイングターの告白を知りませんので、イングターを心配しますが、アル=ソアは「イングター卿には使命がある」といい残して、ファルムを去っていきました。

アル=ソアたちがファルムに向かう前、ヴェリン・セダーイが車輪の5本の軸のうちの1本を消しましたよね、あれはイングター卿が闇の信徒とわかっていたからなのでしょう。でもそのことをアルソアとヴェリンが話すとは思えないので、イングターは英雄として人々の記憶に残ることでしょう。